Saturday Night その5 アルペジオギター編
いよいよラストパート、イントロから鳴るメインのアルペジオ。持っているギター譜を見ながら弾くだけだ…ったけど、割と苦戦しました(汗)。
フレーズ自体は大学時代からクラシックギターで弾いてきたのだが。これをエレキで弾いた事ってほとんどなかったんだよね。それは持っていたギター譜の中で、6弦1フレットと1弦1フレットだけを弾く箇所をどうエレキで弾くか分からなかったから。5、4、3、2弦をミュートしてジャランと弾くのか、それとも6弦をピックで弾き、1弦は指で同時に弾くのか。分からん。
色々と試した結果として、今回は6弦をピックで弾き、同時に1弦もピックで弾くという手を使う事にした。…つまり、右手の薬指の指先にピックを貼り(!)、6弦は通常の持っているピック、同時に1弦を貼り付けたピックで鳴らすという荒業で解決したのだ。6弦ピック、1弦を指で弾くと音色や音量に差が出てしまうので、苦肉の策としてね。…実際はリチャードはどうやって弾いてるのかな。
このアルペジオは何箇所か押弦が難しい所があって、特に小指を伸ばして使う所が苦手。音が切れちゃうんだよねぇ。まぁ、拙いのは仕方ない。苦戦しつつも録音完了。
とりあえず全パートが揃ったので、通しで聴いてみる。…うーん、まずイントロがギターのアルペジオだけなので、音が寂しい。色々とアンプやエフェクターを試す中で(後からこれが出来るのがガレージバンドの良さ)、フランジャーを使って音の厚みというか空気感を出すのが効果的だと感じた。アルペジオの拙さも隠せるし(笑)。
そうなると、サビにも工夫が必要になる。サビがリードギターだけだと、それまでのアルペジオと空気感が変わってしまう。対策として、サビにもフランジャーをかけた単純なアルペジオを入れて統一感を出してみた。
最終的にフランジャーのかかったギターとフレットレスベースで独特な浮遊感が出て、面白いアレンジになったかな、と思う。友人からは「土曜の夜のほろ酔い感」と評されたが、言い得て妙だなぁ。演奏の拙さも、お酒のせいにして貰いたい(レコーディングはシラフだったけど:笑)。長々とやってきたが、色々と工夫したりする事が多く楽しかった。これにて短期集中連載Saturday Night、完。今年はこの後色々と忙しくなりそうなので、とりあえず打ち止めだわ。あとで総括くらいはするかもねー。
※使用機材
・guitar …EPIPHONE CASINO COUPE
・bass …no brand fletless bass
・keyboard …NEKTAR IMPACT LX61+
・drums …CASIO LD-80
・mix …GarageBand