Saturday Night その2 ドラム編

ベース編からの続き。ベースの録音の前に、まずはドラムトラックから完成させようと。いつも「ドラムはテキトーに」カバーしてると書いてるので、どういう風にテキトーなのかも書いてみる。完全素人の自己流なので、色々とおかしい事があるかも知れないけれど、そこは大目に見ていただきたい。

 

ドラムの耳コピに関しては、バスドラとスネアとタムだけ聞いて採譜している。叩くのはMIDIドラムなので、フラムとか細かいニュアンスは再現出来ない(と思う)し、割り切って雰囲気だけ真似する。

 

バスドラとスネアは繰り返しのパターンが多いので、基本パターンを叩いたらコピペで済む箇所が多い。逆にフィルインは個性が出るので、ニュアンスをしっかり出せるように意識しているつもり。ここが楽しい所でもある。

 

バスドラとスネア、タムの採譜が終わったら、あとはそれこそテキトーにシンバル入れる場所決めて(小節アタマとか三連符とか)、残りはクローズのハイハットをチッチッチッチッと。ハイハットのオープンも意識したらもっとレベル上がるんだろうけど、現時点ではそこまで考えていない。まぁ、今後の課題かね。

 

さて採譜が終わったら録音。実際の録音も、バスドラとスネアとタムを先に叩いて、その後でシンバルとハイハットを入れる。

 

叩くのはCASIOの電子ドラムLD-80。買ったのはもう15年以上前じゃないかなぁ。ネットショップのセールで1万切ってた気がする。簡易電子ドラムだが、コンパクトだし入門用としては充分…なのだが、すみません、全然叩かず放置してました(汗)。

 

これをまた引っ張り出してきたきっかけは、ガレージバンドで打ち込みしてて「これくらいなら自分で叩けるんじゃね?」と思ったから。

 

これも段階があって、最初はガレージバンドにドラムパターンを打ち込んでるだけだった。それも楽しかったのだが(beautiful onesのドラム入力したりね)、やはり単調で無機質な感じが出ちゃうので、どうやったら良くなるのか考えるようになっていった。

 

それで次の段階は、ガレージバンド内のアナログドラムでiPhoneの画面を叩く方法。これも結構楽しくて、実際にドラムを叩きたいと思うきっかけになったかも。全部指で叩くので技術的に本物のドラムと別物ではあるのだが、ただ打ち込みしていたよりも格段に良くなったと思う。ベロシティもあるしね。

 

全てのパートを1人でこなす「全部俺」は今のカミングアップシリーズ以前から何曲かやっていて、バーナードバトラーのノットアローンとかオアシスのドントルックバックインアンガーなんかはこのiPhoneドラム叩きでカバーした。実際に曲に合わせて叩く面白さ(この時はドラムパートを最後に録音してた)に気づいた瞬間だな。

 

それで、この流れから「これくらいなら、自分で叩けるんじゃね?」となり(笑)、LD-80を押入れから引っ張り出してきたという訳だ。最初にドラムを叩いたのはMUSEのEx-politics。子どもが宿泊研修で留守の時に「邪魔が入らないうちにやってみるか」と頑張ったのを覚えている(笑)。

 

大きく話が逸れたのでSaturdayNightのドラムの話に戻ってこよう。この曲も、LD-80を叩いて録音。Ex-politicsの時は真面目に叩いていたのだが、今はシンバルとハイハットを、バスドラやスネア、タムと分けて録音し、ガレージバンド上で結合してる。MIDI録音なのでデータとして扱え、タイミングのズレやベロシティなんかも調整できる。

 

この曲はギターのアルペジオで始まり、ドラムはイントロの最後の方から入ってくるパターンなのだが、ギターのガイドになるようにクローズハイハットでリズムを刻んで開始(ここは、全て録音が終わってから消した)。

 

まぁ難しい部分はそんなになかったので、時間をかける事なく録音完了。…したのだが、問題はそれからだった(汗)。

 

多分、なんかの拍子で曲のテンポいじっちゃったのかなぁ。それを直した後、気づいたらドラムのパターンがズレて、ハネた感じになってしまっていた。これがなかなか面白い感じで、新しいと思ったんだけど。残念ながら合わなかったのよね、ベースと。今回はある意味ベースが主役の曲だと思っているのでベースを優先、ドラムを修正する事に。

 

この修正に割と時間がかかってしまった(苦笑)。何しろ一曲全部ズレてるからね。いっそ叩き直そうかとも思ったが、それもまためんどくさい。結局チマチマとハネた部分のデータを修正していく地道な方法をとった。

 

今回は、演奏がデータ化されるメリットとデメリット、両方を感じる事になったな。もちろん自分みたいにテキトーに叩いてる人間にとっては、後から修正できるメリットの方が大きい。それに頼ってる分、上達は全くしないけどね。

 

無駄な作業が入りつつ(汗)、ドラムトラックを録音、次にベースの録音まで完了。さて次はリードギター耳コピだ。つづく。